結論:ライティングは「できない子」の最大の武器です!
「うちの子、英語ができないのに英検なんて無理でしょ…」
これは保護者の方からよく聞く言葉です。でも、ちょっと待ってください。
実は、英語ができない子ほどライティングで高得点を取りやすいんです。
これは現場で15年間指導してきて確信していることです。
なぜなら、ライティングは「型にはめるだけ」で書けるから。
リーディングやリスニングのように瞬時の理解力は必要ありません。
今回は、多くの「できない子」を合格に導いてきたライティング特化戦略をお教えします。
なぜ「できない子」にライティングが向いているのか
ライティングの特殊性
他の技能との違い:
リーディング:
- 瞬時の理解力が必要
- 基礎文法力が不可欠
- 「読めない→聞き取れない」問題
リスニング:
- 瞬間的な音の認識
- 集中力の持続が必要
- 一度聞き逃すとアウト
スピーキング:
- 緊張で頭が真っ白になる
- attitude重視だが英語力も必要
- その場での対応力
ライティング:
- 時間をかけて考えられる
- 辞書的知識でカバー可能
- 型にはめれば書ける
- 緊張の影響を受けにくい
実際の指導例
生徒Cさん(中3)の成績:
- リーディング:6割(基準ギリギリ)
- リスニング:6割(基準ギリギリ)
- ライティング:8割(ここで稼いで合格)
- スピーキング:7割(attitude重視で何とか)
使った英語(ライティング):
I think uniforms are good for students.
There are two reasons. First, uniforms are convenient because students don't need to choose clothes every morning. Second, uniforms make all students look equal, so nobody feels bad about their clothes.
In conclusion, I think uniforms are necessary for schools.
文法ミスもあるが高得点の現実。
CSEスコア制度下でも通用する理由
各技能6割以上が必要な現実
CSEスコア制度の厳しさ:
- 1技能でも基準点割れで不合格
- すべての技能で6割以上必要
- 昔の「ライティングで稼いで他をカバー」は不可能
でも、ライティングは依然として「稼ぎやすい」:
- 型を覚えれば確実に6-8割取れる
- 他の技能が6割ギリギリでも、ライティングで底上げ
- 総合スコアを押し上げる効果
「できない子」の現実的合格戦略
目標スコア配分:
- リーディング:6割(基準ギリギリ)
- リスニング:6割(基準ギリギリ)
- ライティング:8割(ここで稼ぐ)
- スピーキング:7割(attitude重視)
なぜこの戦略が有効か:
- ライティングが一番コントロールしやすい
- 型を覚えれば再現性100%
- 他の技能の「保険」になる
型だけで高得点を取る具体的方法
黄金のテンプレート
【意見】I think + 自分の考え.
【理由】There are two reasons. First, + 理由1 + 詳細. Second, + 理由2 + 詳細.
【結論】In conclusion, I think + 意見の繰り返し.
このテンプレートの威力:
- どんなトピックでも対応可能
- 50-60語の語数を確実にクリア
- 論理的な構成で高評価
- 覚えるのは型だけ
実例:型の威力
トピック: “Should students use smartphones at school?”
「できない子」でも書ける回答:
I think students should not use smartphones at school.
There are two reasons. First, smartphones disturb students during classes because they want to check social media and games. Second, smartphones can cause problems between students because some students have expensive phones and some don't.
In conclusion, I think schools should ban smartphones.
語数:55語 予想スコア:7-8割
使用語彙:
- 中学レベルがほとんど
- 複雑な表現なし
- でも論理的で説得力あり
理由のストックを作る戦略
使いまわせる万能理由10選
1. 便利性(Convenience)
- “It is convenient.”
- “It saves time.”
- “It is easy to use.”
2. 経済性(Economy)
- “It is cheap.”
- “It saves money.”
- “People don’t need to spend much money.”
3. 健康・安全(Health & Safety)
- “It is good for health.”
- “It is safe.”
- “It keeps people healthy.”
4. 環境(Environment)
- “It is good for the environment.”
- “It reduces pollution.”
- “It protects nature.”
5. 教育効果(Education)
- “Students can learn many things.”
- “It helps students study.”
- “It improves students’ abilities.”
6. 社会性(Social)
- “People can make friends.”
- “It helps communication.”
- “Everyone can enjoy it.”
7. 平等性(Equality)
- “It is fair for everyone.”
- “All students look the same.”
- “Nobody feels bad.”
8. 効率性(Efficiency)
- “It improves efficiency.”
- “People can work faster.”
- “It saves time and energy.”
9. 安心感(Security)
- “Parents feel safe.”
- “It reduces worry.”
- “Everyone feels secure.”
10. 将来性(Future)
- “It is useful for the future.”
- “It prepares students for adult life.”
- “It helps future success.”
理由の組み合わせ戦略
制服について:
- 理由1:Convenience(便利)
- 理由2:Equality(平等)
オンライン学習について:
- 理由1:Convenience(便利)
- 理由2:Economy(経済的)
公共交通について:
- 理由1:Environment(環境)
- 理由2:Economy(経済的)
同じ理由でも表現を変えれば無限に使える
「できない子」が陥りがちな罠と対策
罠1:完璧を求めすぎる
よくある失敗: 「文法が間違ってるから書き直そう…」 → 時間切れで未完成
正解: 型通りに最後まで書き切る → 文法ミスがあっても構成点で稼げる
罠2:難しい語彙を使おうとする
よくある失敗: 「sophisticated」「contemporary」など背伸びした語彙 → 使い方を間違えて減点
正解: 中学レベルの確実な語彙のみ → ミスがなく、意味が明確
罠3:理由を複雑にしすぎる
よくある失敗: 複雑な社会問題を語ろうとする → 語数オーバーや論点ブレ
正解: シンプルで分かりやすい理由 → 採点者にとって理解しやすい
実践的な練習方法
Step1:テンプレート暗記(3日)
毎日の練習:
- テンプレートを5回音読
- 手で書いて覚える
- 型を体に染み込ませる
Step2:理由ストック習得(1週間)
覚える理由:
- 万能理由10選から5つ選択
- 各理由を3つの表現で覚える
- よく出るトピック別に組み合わせ
Step3:実戦練習(1週間)
練習トピック5選:
- Should students wear uniforms?
- Should people use public transportation?
- Is online learning effective?
- Should students use smartphones at school?
- Is exercise important for students?
練習ルール:
- 15分で書く(本番は25分)
- 必ず型通りに書く
- 完璧を求めない
Step4:時間短縮練習(3日)
目標:10分で書き切る
- 型が身につけば短時間で書ける
- 余った時間で見直し
- 語数調整も可能
よくある質問:ライティング戦略への疑問
Q1:型にはめるだけで本当に高得点取れる?
A:はい、取れます。
理由:
- 英検は構成を重視
- 内容より論理的な流れが大切
- 実際に多数の生徒が高得点獲得
Q2:他の技能ができなくてもライティングだけ高いのは不自然では?
A:全く問題ありません。
現実:
- 技能ごとに特性が違う
- ライティングは努力で最も伸ばしやすい
- CSEスコアも技能別に判定
Q3:同じような文章ばかりで採点者に見抜かれない?
A:型を使うのは正当な戦略です。
事実:
- 英検は型の使用を推奨
- 構成がしっかりしていれば高評価
- 内容の独創性は求められていない
他の技能との連携戦略
ライティング → スピーキング
ライティングで覚えた型をスピーキングでも使用:
- 同じテンプレートが面接でも使える
- 書けることは話せる
- 準備した理由をそのまま応用
ライティング → リーディング
ライティング練習で語彙力アップ:
- 理由を書くために語彙を調べる
- 文脈で覚えるので定着しやすい
- リーディング力の底上げ効果
総合的な相乗効果
ライティングを軸とした学習:
- ライティングで型と語彙を習得
- スピーキングで同じ型を使用
- リーディングで語彙力を活用
- 全技能の底上げ
まとめ:「できない子」こそライティングから始めよう
英語ができない子にとってライティングが最適な理由:
✅ 型にはめるだけで書ける
✅ 時間をかけて考えられる
✅ 緊張の影響を受けない
✅ 努力が結果に直結する
✅ 他の技能への波及効果
CSEスコア制度下でも有効な戦略:
✅ 確実に6-8割取れる技能
✅ 他の技能の保険になる
✅ 総合スコアを押し上げ
✅ 再現性100%の方法
「英語ができない」と諦める前に、まずライティングから始めてください。
型を覚えるだけで確実に点数が取れる。これほど確実な得点源は他にありません。
ライティングで自信をつけて、他の技能も底上げしていく。
これが「できない子」の現実的な英検合格戦略です。
型を武器に、一緒に合格を目指しましょう!
ライティングで稼げるようになったら、同じ型を面接でも使ってみてください。
書けることは話せるはず。
相乗効果で全技能アップを目指しましょう!